リア充?

 タイトルの言葉に馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。「リアル=実生活 が充実している人」のことを、ネットスラングでこう呼ぶそうです。つまり、仕事が順調で優しい友人や家族、美しい恋人に囲まれて、楽しい場所に出かけたり美味しい食事を食べたりしているような人々のことだとか。
 羨ましいものです(笑)。

 が、逆にネット上、特にSNSで嫌がられるのもまたこうした人々、特に自らのリア充っぷり(?)ばかりを頻繁にアップするような人だというアンケート結果もあるようです。

 以前もこのコラムで触れましたが、SNSを中心に手元からクリックひとつ、タッチひとつで世界中に自分発の情報を伝えてしまうインターネットというメディアについては、非常に「危ないなあ」と感じることがありますし、自身も拙い文章や幼い表現で恥ずかしい思いをしてきました(もちろん、今でも……)。  

 それでも、幸いなことに私の場合は周囲にはそれを諌めてくれる方々がいますし、そうしたアドバイスを心に留めつつ、折に触れて自分自身でもその「リア充アピールをしない」ということだけは意識するようにはしています。

そもそもネットの向こう側にいる人が私ごときの、

・何を食べたか
・どこに遊びに行ったか
・誰と会ったか
・家族と何をしたか

などというプライベート情報に、興味があるとはとても思えないからです。

 もちろん、たとえばFacebookというツールなどはこのために存在しているような面もありますから使い方は人それぞれですし、友人・知人がご家族とのエピソードや珍しい海外の写真を掲載しているのを見て、こちらも微笑ましい気持ちにさせられることはあります。冒頭にも記したとおり、「羨ましいなあ」とも素直に思ったりします。それはそれでまったく否定はしません。  

 ただ、あくまでも個人的なスタンスとして、私自身はそういった情報よりもトレーニングに関すること、一介のトレーニング指導員として思うことを伝えるツールや、せいぜい友人・知人との連絡手段のひとつとして用いるようにしているのです。

 たまたまでしょうけれども、最近よく、「伊藤さんはふだん何をしてるんですか?」などとご心配(?)いただくことが重なったので、今回はあらためてそんなことについて述べてみました。

 まあ、本当に私が「リア充」じゃないだけかもしれませんが……(苦笑)。